中央卸売市場は一般の方には近寄りがたい雰囲気なのではないでしょうか?
飲食店の方でも「初めて」行くときはワクワクと不安が入り混じったような感覚になるかも。
少しでも不安をやわらげ、楽しく仕入れに参加できるよう「中央卸売市場」の現状を少しずつご紹介していきます。
中央卸売市場の仕組み
市場には「荷受け」と呼ばれる卸売業者がいます。
大阪北部市場では「大水」と「魚市」。
まずはこの卸売業者が全国から魚を集めてきます。
魚を集める方法は2つ。
①出荷者(荷主・生産者)から販売を委託する場合
②卸売業者が買う場合。
荷受け(売り手)は集めた魚を仲卸業者・仲買(買い手)に卸売り。
この時、取引価格や数量を決めるのが①「相対」や②「せり」という方法。
①「相対」は売り手と買い手が一対一の交渉で、数量・価格を決めています。
鮮魚のうち、一般物は全てこの方法で取引されてます。
②「せり」は一人の売り手に対し、複数の買い手が競争で価格を決めます。
仲買は買い集めた商品を、それぞれのスタイルで店に並べていきます。
買い出し人は、この並べられた商品から、好きなものを選んで買い付けていくのです。
商品はおおよそのカテゴリーごとに売られています。
・活魚
・まぐろ(太物)
・淡水
・冷凍
・塩干 など
全てをまんべんなく扱う仲買。
非常に個性的な仲買さんがいっぱい集まったのがいわゆる「中央市場」
どの仲買もカテゴリーごとに担当者がいます。
実際に僕らが商品を買う時は各担当者との交渉となります。
魚の悩みは仲買さんに聞こう!
「とにかく安く魚を集める」「こだわり抜いた一本を買い集める」など
仲買さんにもそれぞれ得意分野や個性があります。
まずはいろんな方に声をかけて、自分の店舗・料理にあった仲買を見つけましょう。
慣れてくれば価格だけではなく、品揃えとかの相談にも乗ってもらえるようになります。
飛び込みでも大丈夫!買い物も非常にやりやすい
「お前になんか魚を売ってやらんわ!」
みたいな頑固おやじがいたのははるか昔のこと。
ほとんどの方が、はじめて買いに来た人にも親切丁寧に対応してくれます。
物によっては小ロットでも対応してくれる仲買さんが本当に多くなった印象。
個人での仕入れも本当にやりやすい環境になりました。
市場に入場するのに資格や料金もかかりませんし、自由に買い物ができます。
買った商品はその場で現金払いが基本。
なのでまずは気軽に来てみてください!
雰囲気を楽しむだけでも価値がありますよ!
コメント