市場流通・産地直送を含めて、僕が仕入れた事のある魚の中で実際「食べて感動」した魚をご紹介しています。
旬の時期になれば、手に入りやすいものばかりですので、魚の仕入れ時の参考になれば幸いです!
トロいさきは焼き霜造りで食べるのがおすすめ
少し汗ばむほどの陽気になる晩春~初夏の頃。
愛媛・徳島・淡路などからやってくるのが驚くほど素晴らしい「活魚のイサキ」
パンパンに肥えた魚体。身の成長に追いつかないのか、皮肌は薄く柔らかそうで黄金色に輝いて見えます!
3枚におろし骨抜きしたら、皮は引かずに薄~く塩を当ててから強火で炙ってください!
脂がブワァ~と浮き出るほどの脂のり。本当に脂のりが良い時はバチバチはじけます。
炙りたてを提供するのが最高に旨い!香ばしい香りに深く濃厚な味わい。
この時期の焼き霜造りはまさに絶品料理です!
トロいさきの選び方・目利き
ポイントは買い始めと買い終わりのタイミングの見極め。旬の時期は美味しくないものを探す方が難しいほど!
いさきは2月ごろから市場に並び始めますが、このころは細く皮の色も暗い感じの物が多い。
それが突然、肥え方も皮肌の感じもガラリと変化。
画像のように丸々肥えて、皮も色目が黄色っぽくなり、薄く柔らかいイメージに!
一度よくなれば、しばらくはほとんどハズレがないので、この時期は毎日買い続けても◎
その間、日に日に子や白子が大きくなってきます。
イサキは子が大きくなっても身質は良いままなので大丈夫。
産卵を終えると急激に、ホント急に痩せてきます。そうなったら一気に脂が落ちるので、買うのもやめておきましょう。
大きい方が高いから美味しい?とは限りません
イサキは500gを超えたあたりから値段が跳ね上がります。1kgを超えるようなものになると超高級魚並。しかし「大きい」=「おいしい」ではないのがこの魚。小さくても脂・旨味が十分あっておすすめできます!
あまりに小さいものは、安くても歩留まりが悪いのでおすすめしません。
値段も味も総合的に考えると、400~500gくらいの物がベスト。もちろんその時の相場・セリにもよりますね。
イサキの旬は春と秋の2回と言われています。だがしかし!
この画像は12月に撮影した「いさき」
よく肥えて見た目は美味しそう!産卵から回復した、秋~冬のイサキも身の味わいは最高です!
だがしかし!春のような圧倒的な脂のりではなく、脂は適度な感じ。
「トロ」のようににじみ出る脂は春だけに見られるもの。一年に一度の最高の瞬間を楽しみましょう!
まとめ
- トロいさきの焼き霜造りは「春」限定の絶品料理
- 春~初夏。市場に一度良いものが出回ればしばらく続く。その間ずっと良い!
- 400~500gの物が味もコスパも最高!
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